【人付き合い】苦手を手放すコツ

苦手な相手に対して、はっきり理由が分かる場合は「自分が何に対して怒りを覚えるか」、
「自分のどんなルールに反しているか」などの理解に繋がるでしょう。

例えば職場で、いつも部下を批判したり大声で怒鳴る上司が苦手という場合。
「批判だけなら誰にでも出来る」「大声を出すなんて野蛮」「平和な雰囲気を壊して子供じみている」などの理由があります。

反発する人は「自分は批判だけでなく提案もする」「感情を好き勝手に出さない」「協調性を重んじる」というルールに従って生きているでしょう。

これを、もう少し掘り下げてみます。
批判ばかりしているとどうなるのか→→提案も出来ない人間だと思われる→→無能な人と思われる→→自己価値が落ちる→→価値の無い人として無視される→→孤独になる

シータヒーリングではこの様に、問題が悪化するとどんな悪いことが起こるのかを想像しながら、根本的な恐れを探します。

上記の例を突き詰めると、「批判していると孤独になる」のを防ぐために提案するという心が見えてきます。
また、この人から見た上司は「無能で価値が無く、無視されて孤独になる人」です。

実はこの体験を、この人自身が持っているのです。
今の人生あるいは過去生において「無能とされ、価値が無いと思われ、無視され孤独だった」時を覚えていて、それが上司によって呼び覚まされるのです。
これこそが、”他人は自分の鏡”と言われる所以でしょう。

「無能で価値が無く、無視されて孤独になる人」という思考が作られた体験を、出来るだけ幼い時代にさかのぼって思い出します。
それは、ほんの小さな事件かもしれません。
友達同士のケンカだったり、家庭内のいざこざだったり。
それが傷となって、もう二度と繰り返さないために心に深く刻み込まれるのです。

ただ、その傷によって私たちは教訓を得ます。
次からは、工夫したことで人に受け入れられるという結果が出せたでしょう。
セッションでは、問題によって得られたこと、役立っていることに気付くことで、心の傷から自分を解放します。

思考を「自分は有能であり高い価値がある」「孤独になることなく世界に受け入れられ、尊重される」等に置き換えます。
また、「有能であるとはどんな感覚か」「自己価値の高さを理解い、受け入れる感覚」「無視されることなく世界に受け入れられる感覚」「孤独になることなく生きる感覚」などを潜在意識に落とし込みます。

”心の傷を教える役割”を演じてきた上司を、役割から解放します。
上司にもこの人自身にも第7層の愛と祝福のエネルギーを与えてあげます。
このケースでは、上司が色々な役割を演じていますが、自己ヒーリングが進むと周囲の人も変化してゆきます。
たとえ上司の批判が変わらなくても、超然としていられる様になるでしょう。
上司か、この人が部署移動するかもしれません。
苦手な人が徐々に苦手でなくなる日常は、体験するととても楽しいものです。

はっきりとした理由が無いにもかかわらず、なんか苦手な人っていませんか。
それは、テレビや動画の中に居る人かもしれません。

私の場合、あるフードファイターの方が苦手でした。
テレビに映っていると「タレントは沢山いるのに、わざわざこの人を起用するのはなぜ？」
「食べないのに出ているのはなぜ？」と、疑問に思っていました。
すごく苦手、ではなく少し苦手な感じがモヤモヤしていました。
そこで、何故そう感じるのか自分で掘り下げてみました。

この感情を引き起こしている思考は「人は一つの職業に打ち込むべきだ」という思考でした。
私の潜在意識では「フードファイター以外の仕事をしてはダメ」なのです。
これを遺伝レベルで持っていました。
思考が作られた場面をリーディングしてみると、先祖たちは農業をしています。
他の仕事に就きたい、他の仕事で自分の実力を試したい、という願望が許されなかったんだな。
と理解しました。

その頃のリーディングでよく登場したのが10代くらいの着物を着た女の子です。
田んぼに立ったまま、”男だったら他の事出来たのかなあ”
”時代が違えば好きな事を仕事に出来たのかなあ”と考えているのを見ました。
これはご先祖様であり、自分の過去生なのかも知れないと感じました。
「誰もが仕事を自由に選択する世界を見る」「他者の選択を受け入れる」「自分と他者の自由を許す」など、
仕事や選択に関する思考の置き換えやダウンロードをして、制限を無くす様にワークしてみました。
この様なケースでは、先祖にも第7層からの愛や寛容のエネルギーを送るなどしてヒーリングします。

このヒーリングによって、苦手だったフードファイターが映っても穏やかに見られる様になりました。
むしろ良いところまで見える様になり、つくづく思考の創る現実は面白いと感じています。